일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きゅうしゅじん

旧主人・芽生

島崎 藤村

島崎 藤村의 旧主人・芽生(きゅうしゅじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,813자 · 302화면

아오조라 문고

「姉さんでもいらっしゃらなければ、一寸(ちょっと)出て来られなかったんです」

こういう物の言い振からして、お新は大人びて、郷里の方でも指折の大きな家の若い内儀(おかみ)さんらしい、何となくサバケた人に成って来た。

山本さんは何もかも忘れた様に見えた。幾年振りかでこの人達と一緒に成れたことを心から喜んだ。郷里の方のことを尋ねたり、自分の旅の話を始めたりするうちにも、彼は火鉢(ひばち)の周囲(まわり)に坐っている妹の肥った顔と、丸髷(まるまげ)に成ったお新の顔とを熱心に見比べた。

「しかし、牧も肥ったネ」と山本さんが言出した。

「私は兄さんがもっとオジイサンに成っているかと思っていた」と言ってお牧はお新の方を見て、「男の人というものは、割合に変らないものネ」

「でも、お前、こんなに禿げちゃった」

こういう山本さんの長く支那の方に居た様子を、お新も眺めて、

「兄さんの禿は往時(むかし)からですよ」

彼女は若い快活な婦人が笑うように、笑った。

相変らずお新は山本さんのことを「兄さん」と言うし、お牧のことを「姉さん」と言っている。彼女は嫁(かたづ)いた先の家で、種々(いろいろ)な客にも接するらしい様子で、いやに出娑婆(でしゃば)るでもなく、と言って物にハニカムような風もなく、女らしいうちにもサッパリとした、何処かこう人の