일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きゅうしゅじん

旧主人・芽生

島崎 藤村

島崎 藤村의 旧主人・芽生(きゅうしゅじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,813자 · 302화면

아오조라 문고

正木大尉が桑畠の石垣を廻ってニコニコしながら歩いて来た。皆な連立って教員室の方へ行って見ると、桜井先生は早くから来て詰掛けていた。先生は朝のうちに一度中棚まで歩きに行って来たとも言った。

塾の庭にある樹木の緑も深い。清しそうなアカシヤの下には石に腰掛けて本を開ける生徒もある。濃い桜の葉の蔭には土俵が出来て、そこで無邪気な相撲の声が起る。この山の上へ来て二度七月をする高瀬には、学校の窓から見える谷や岡が余程親しいものと成って来た。その田圃側は、高瀬が行っては草を藉き、土の臭気を嗅ぎ、百姓の仕事を眺め、畠の中で吸う嬰児の乳の音を聞いたりなどして、暇さえあれば歩き廻るのを楽みとするところだ。一度消えた夏らしい白い雲が復た窓の外へ帰って来た。高瀬はその熱を帯びた、陰影の多い雲の形から、青空を流れる遠い水蒸気の群まで、見分けがつくように成った。

休みの時間毎に、高瀬は窓へ行った。極く幼少い時の記憶が彼の胸に浮んで来た。彼は自分もまた髪を長くし、手造りにした藁の草履を穿いていたような田舎の少年であったことを思出した。河へ抄いに行った鰍を思出した。榎の樹の下で橿鳥が落して行った青い斑の入った羽を拾ったことを思出した。