후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
きゅうしゅじん
旧主人・芽生
島崎 藤村
島崎 藤村의 旧主人・芽生(きゅうしゅじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,813자 · 302화면
学士は弓を入れた袋や、弓掛、松脂の類を入れた鞄を提げた。古い城址の周囲だけに、二人が添うて行く石垣の上の桑畠も往昔は厳しい屋敷のあったという跡だ。鉄道のために種々に変えられた、砂や石の盛り上った地勢が二人の眼にあった。
馬に乗った医者が二人に挨拶して通った。土地に残った旧士族の一人だ。
学士は見送って、「あの先生も鶏に、馬に、小鳥に、朝顔――何でもやる人です。菊の頃には菊を作るし。よく何処の田舎にもああいう御医者が一人位はあるもんです。『……なアに、他の奴等は、ありゃ医者じゃねえ、薬売だ、……とても、話せない……』なんて、エライ気焔だ。でも面白い気象の人で、近在へでも行くと、薬代が無けりゃ畠の物でも何でも可いや、葱が出来たら提げて来い位に言うものですから、百姓仲間には受が好い。奇人ですネ」
そういう学士も維新の戦争に出た経歴のある人で、十九歳で初陣をした話がよく出る。塾では、正木大尉はもとより、桜井先生も旧幕の旗本の一人だ。
懐古園とした大きな額の掛った城門を入って、二人は青葉に埋れた石垣の間へ出た。その辺は昼休みの時間などに塾の生徒のよく遊びに来るところだ。