후리가나로 읽는 일본 고전
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きゅうしゅじん
旧主人・芽生
島崎 藤村
島崎 藤村의 旧主人・芽生(きゅうしゅじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,813자 · 302화면
はじめての男で、種夫とつけた。姪(めい)も一人郷里から出て来て、家からある学校へ通っていた。この月に入って、漸く私は自分の仕事を終った。
私も労作した。この仕事には、殆んど二年を費した。牧野君からは、早速便りがあって、一緒に心配した甲斐(かい)が有ったと言って、自分のことのように悦んでくれた。骨休めに、遊びに来い、こうも言って寄(よこ)した。私も何処か静かなところでこの疲労に耽(ふけ)りたい、と思った。世帯持のかなしさには、容易に家を飛出すことも出来なかったのである。急に私の家では客が増えた。訪ねて来る友達も多かった。
「母さん、犬殺しよ」
こうお菊は母の傍へ来て言った。近所の「叔父さん」達が総掛りで何故庭の内を馳(か)け廻るか、彼方是方(あちこち)から飛んで来た犬が何故吠(ほ)え立てるか、それを知らせに来るほどお菊も物が解って来た。
お房やお菊はにわかに大きくなった。姉は前髪をとってくれと言うように成ったし、妹は前の年まで歌えなかった唱歌を最早(もう)自由に歌えるように成った。しかし、黒の発達とは比較に成らない。黒が近所へ捨てられた時分は、痩(や)せた、ひょろ長い小犬であったが、一年経つか経たないに、最早一ッぱしの女犬であった――乳房は長く垂下っていた。