후리가나로 읽는 일본 고전
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 旧聞日本橋(きゅうぶんにほんばし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 158,045자 · 322화면
すると先生は帰ってはいけないと叫び出した。といって雨が降りやんだからとて、その日運動会が催うされるはずはないし、もう何処の学校でも子供は帰したからと、誰がいっても先生はきかなかった。それでも、一人二人と帰ってしまって、教場はガランとなる、其処此処に赤や白の鼻緒の草履の山があって、おすしをもっていったものも、食べたものもあるので残りすくなになって、残った手伝いが跡片附けをはじめても、先生は竹格子の窓に両手で顔をはさんだまま空を見詰めていた。さようならをしにゆくと、急に先生はたまらなくなったように涙をこぼしだして激しいすすりなきになった。
また、こんな事もあった。丁字髷に結ったお侍と男の子のむきあっている絵の読本の時間だった。なんでも大変吝嗇な武士で金銭ばかり数えている者で人に嘲られていたが、ある事変が起って、人を助けなければならない時、日頃愛する金銭を、すこしもかえりみなかったので、前に罵った者どもも讃めたというところで質問した。割合金銭のことに興味を持つ――店の買物の代価を、客から受取って銭箱へ入れることや、売上げの勘定に馴れている子たちも多かったので、話はよくきいていたが、なぜ褒めたかという質問には答えが満足でなかった。