후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,336자 · 47화면
母親も人目にたつ後家であるから再縁をすすめる人も多かったが、菊坂随一の貧乏世帯を必死にがんばり通したシッカリ者、ヒサが光りかがやくように美しくなるから、ほくそえんで、これで苦労のしがいがあった、然るべき旦那をもたせて老後を安楽に暮しましょうと、せいぜい娘に虫気のつかないように油断なく気をくばっていた。けれども親が案ずるほど虫気がつくのは世のならい。
ここに医学部の書生で、荒巻敏司という美男子があった。然るべき官員の息子で、赤坂に屋敷があり、本郷へ通学していたが、いつしかヒサと言い交す仲になった。
ヒサの母は天下の学士といえども、成功が遠い将来にある若い者と結婚させようとは考えていない。大金持の旦那をもたせて手ッとり早く楽をしようと堅く思いこんでいたが、気がついたときには二人はとっくに切っても切れない仲である。敏司の家は裕福な官員ではあるが、当の男はまだ学士にもならぬ医者の卵、業を卒えて開業するのは先の遠い話である。おまけに調べてみると、この荒巻敏司は大学切っての堕落書生で、芸者は買う、娘義太夫や女芸人ともネンゴロとなる、特に女剣劇梅沢梅子一座の花形、梅沢夢之助という美貌の女芸人とは深い仲である。