후리가나로 읽는 일본 고전
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はるいくたび
春いくたび
山本 周五郎
山本 周五郎의 春いくたび(はるいくたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,094자 · 142화면
若菜は泣いた、涙がほおをつたって流れるのも知らず、心のそこからわき上るよろこびと、生きかえったようなたのしさに泣いた。
――お母さま、ごらんくださいまし、このすばらしい進軍をごらんくださいまし、これはみんなお兄さまのお手柄なのです。
泣きながらそうつぶやいた。
――お兄さまは裏切者ではありませんでした。いいえそれどころか、大村軍第一の功名をたてたのです。
若菜はたまらなくなってむせびあげた。むせびながら我を忘れて、
「――お兄さまあっ」と山に向かってさけんだ。
「母さまがまっています、千浪もわたくしもまっています、りっぱなはたらきをしてお帰りくださいまし、お兄さまあっ」
若菜の声ははればれと、力強く朝風にのってひびいていった。天正三年五月二日の朝である。