후리가나로 읽는 일본 고전
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きょくていばきん
曲亭馬琴
邦枝 完二
邦枝 完二의 曲亭馬琴(きょくていばきん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,788자 · 24화면
漸く旅籠と草鞋銭だけを、どうやら一杯に稼いで、当るも八卦当らぬも八卦を、腹の中で唄に唄って、再びこの長屋へ舞戻った時には、穴銭がたった二枚、財布の底にこびり附いていただけだった。
ゆうべは、疲れ果てた足を、煎餅布団に伸した、久し振りの我が家の寝心地が、どこにも増してよかったせいか、枕に就くとそのまゝ眠りに落ちたので、実をいえば今朝方厠へ起きるまでは、これから先の暮し方など、とやこう考えていた訳ではなかった。
それを、誰れが貼ったのやら、ふと、長屋の厠の壁押えに、京伝作の「江戸生艶気樺焼」の二三枚が貼り附けてあったところから、急に思い付いたのが、京伝へ弟子入の一件であった。
もとよりきらいな道ではなかった。が、戯作で身を立てようとは、きょうがきょうまで考えてはいなかった。
行けばきっと、こっちの風体を見て、この男に戯作の筆は把れやアしめえ、と考えた挙句、京伝はこれまで黄表紙の一つも読んだことがあるかと、訊くに相違あるまいと思った馬琴は、まだ夜の明けないうちに、あわてて長屋を飛び出すと、雪の中を跣足のまゝ、まず通油町の耕書堂と鶴仙堂へ飛んで行った。こゝの主人重三郎と喜右衛門の丹念は、必ずや開板目録を拵らえてあることを、考えたからであった。