일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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げっぴょうをして

月評をして

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 月評をして(げっぴょうをして)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,339자 · 7화면

아오조라 문고

その作者の素質なり傾向なりは、之を言外の領域に放逐するがよい。勿論、各作品には、如何に投げやりに書かれた作品にも、作者の生きた血と肉とが含まれている。其処から作者の本質に探り入ることも、優れた評家には出来得るであろう。然しそういう努力は月評には不要であると私は云いたい。何処よりか突然降来った作品、作者より切離された作品、その作品の独立した芸術的価値、それだけで月評の対象には充分である。芸術はその作者に即したものではあるが、また具象的独立性をも有するものである。その独立した作品そのものに対する批判のみで充分である。作者の素質なり傾向なりを一々論議する時には、月評はやがて自身の死滅を来さなければならない。なぜなら、作者の素質傾向は短い時間の間に変化するものではないから。――然し、各作家が一年に一篇位の創作をしか発表しないか、或は一人の評家が一二年に一回位の月評をしかしないかするならば、事情は自ら異ってくる。けれどもそれは、現在の文壇に求められないことである。

一作品だけに即した批評を以て、自分の全体を評価したものと思惟するほど、作者の方でも愚ではない。