일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きそおんたけのりょうめん

木曽御嶽の両面

吉江 喬松

吉江 喬松의 木曽御嶽の両面(きそおんたけのりょうめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,819자 · 32화면

아오조라 문고

家の中は一ぱいに蚕棚が立てられていて、人のいる場所もない位。おとずれると、太い大黒柱の黒く光っている陰から老人の頭が見えて、その子は今桑摘みに行っていないがとにかく是非休んで行けといって、連りに一行の者を引止めて茶をすすめながら、木曾街道の駅々の頽廃して行く姿をば慨歎して、何とか振興策はあるまいかといっていた。

奈良井の駅は川と鳥居嶺との間に圧せられたような、如何にも荒涼たる駅である。此処から嶺へ登るので、この嶺は木曾川と犀川との分水嶺になっている。

嶺を越えるとその中腹に藪原の宿がある。あらら木細工、花漬などを売る家が軒を並べている。「木曾の椽うき世の人の土産かな。」うすい木片を剥いで、一度使えば捨ててしまうような木の小皿が出来ている。その一枚一枚に様々な風雅な文句が摺り付てある。

この藪原の駅からは多く大工が出稼ぎに出る。年中大方の日は嶺を越えて他へ出ているので、主人のいない家では戸ごと大抵馬を飼うのである。木曾馬といって小形な方で、峻坂の登り降りに最も適している。多くて十四、五頭、少くとも四、五頭は飼わない家はない。その飼養は皆女の仕事で、日中は家から遠く離れた草原へ来て馬を放し、自分らは草を刈っているが、夕方は放した馬を集めて帰って来るのである。