후리가나로 읽는 일본 고전
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きそがわ
木曾川
北原 白秋
北原 白秋의 木曾川(きそがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,659자 · 52화면
「あ、名古屋城が見える」と、誰かが叫んだ。
天守閣の最上層の勾欄へ出たところで、私たちはまず両方の大平野を瞰望した。きのう電車で駛って来た沿線の曠田の緑と蓮池の薄紅とが遥に模糊とした曇天光まで続いて、ただ一つの巒色の濃い、低い小牧山が小さく鬱屈している。その左にほうふつとして立つ紫の幻塔が見える、それが金の鱗のお城だというのである。そう聞けば何か閃々たる気魄が光っているようでもある。
その地平線は白の地に、黄と少量の朱と、藍と黒とを交ぜた雲と霞とであった。その雲と霞は数条の太い煤煙で掻き乱されている。鮮麗な電光飾の輝く二時間前の名古屋市である。
東から北へと勾欄へついて眼を移すと、柔かな物悲しい赤と乾酪色の丘陵のうねりが閑かな日光の反射にうき出している隣に、二つの円い緑の丘陵が大和絵さながらの色調で並んで、その一つの小高みに閑雅な古典的の堂宇が隠見する。瑞泉寺山だと人がいった。
瑞泉寺山から継鹿尾、鴉ヶ峰と重畳して、その背後から白い巨大な積雲の層がむくりむくりと噴き出ていた。そのすばらしい白と金との向うに恵那、駒ヶ岳、御岳の諸峰が競って天を摩しているというのだ。