일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ほんじょまつざかちょう

本所松坂町

尾崎 士郎

尾崎 士郎의 本所松坂町(ほんじょまつざかちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 27,622자 · 55화면

아오조라 문고

義定は、このようにめぐまれた境遇に身を置いているにもかかわらず、しかし、戦国に生きて一家を成す男ではなかった。性来の庸愚、怯惰、――剣戟の音を聞いただけで唇が乾いて胸がドキドキするような男だから、血刀をひっさげて戦場を駈け廻るなぞということはもってのほかである。今までにも機会は何べんとなくあったが義定はそのたびごとに家康の期待を裏切るよりほか道はなく、家康も義定の将来はひきうけたと口約束はしたものの、当の義定の器量は家康にもそろそろわかってきたらしい。

そこへ、慶長五年、天下分け目の関ヶ原となった。もし義定が気の利いた男であったら、敵陣の中へおどりこんだり名だたる大将と組打ちなぞをしなくとも、彼は井伊直政の手勢に加えられ、曲りなりにも遊軍の一部将として扱われていたのだから、なるべく強そうなやつのあとから敗走する敵軍を追って、恰好だけでもせめて勇気凜々たるところを示しているだけでよかったのだ。それだけで、どさくさの論功行賞にまぎれて一万石くらいの大名にはとりたてられていたであろうが、しかし彼ならびに彼の軍隊は後方にあって一歩も動こうとしなかった。

これが、ほかの場合であったら、いかに気の長い家康といえども、義定を一喝して瀬戸村へでも追い返してしまったであろうが、しかし堂々たる決戦に勝利を占め、一夜にして天下