후리가나로 읽는 일본 고전
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とうおういぶん
東奥異聞
佐々木 喜善
佐々木 喜善의 東奥異聞(とうおういぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 63,862자 · 124화면
一つの釜は盛岡へ連れてゆかれるときにゆきたくないといって大喚ぎをたてながら、村の字大洞という所の淵に滑りこんでしまった。いまでもその淵に沈んでいるという。これは前のと夫婦淵であったのである。こういう釜のついでにもう一つ(11)……
それは陸中江刺郡黒石村の古刹正法寺という寺に起こった話である。この寺の開祖は無底和尚というて前記東禅寺の無尽とは兄弟弟子であったという。余談だらけで気咎めがされてならぬが、すこしその話をすると、下野国河内郡今泉の興福寺の開祖真空妙応禅師という偉い和尚に、無尽、無底、無意という三人の高弟があった。ある日師匠は無尽、無底の両人を呼び寄せて、手に持てる白旗を東方に向かって投げ飛ばしては、無尽に、かの旗の行くえを捜し求めて弘法せよと言い、また同じく黒石を空に投げて、無底にはその石を尋ねて落ちある所に一寺を建立して、諸民を教化せよといわれた。すなわち前者は閉伊郡綾織村字砂子浜という所まで尋ねてくると、そこの村人は多勢寄り集まって何事か大騒ぎをしている。無尽近寄って聞き糺すと、数日前から村の東北にある枝垂れグリの大木にどこからとなく白竜飛びきたりて巻き付き、はためきわたり、その勢い凄じくて近寄るべくもあらず、なんとかしようといまその退治方法を講じているところだと口々にいう。