후리가나로 읽는 일본 고전
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とうおういぶん
東奥異聞
佐々木 喜善
佐々木 喜善의 東奥異聞(とうおういぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 63,862자 · 124화면
お城のお米倉の前坂にさしかかると、さすが剛力の大八も、日ごろの力自慢にも似あわず、車が重く地面に吸い着いたようでちっとも動かなくなり、それに主家からそこまでの長道中を一生懸命で引いてきた疲れも出て、汗が流れ呼吸がはずみ、坂の中途に荷車の梶棒を握って両足を踏ん張ったまま青くなっておりました。
ところが途中からそこまで、大八の車の後ろ前になって、一人の童子がついて参りましたが、大八が坂の中途で絶体絶命になったそのありさまを見て、その童子が嘲笑っていうことには、おまえはなんて弱ん坊だろうとのことでした。
大八は腹をたてて、おまえはどこのがきめ(悪童)で、そんなことをいう。そんならおまえがこの車をちっとでもよいから引っ張ってみろというと、童子はそんな車ぐらいなら一度に十も引いてみせるといって、小指で梶棒を引いてみせるといって、小指を曲げて梶棒に引っ掛けたとみると、ちょうど空車かなんぞのように、からからとその坂を引きあげました。大八は驚いて、これはただの童子ではないぞと思って、いまの無礼を詫び、なにとぞ御本名を明かしてくだされと頼むと、その童子は、これ大八、よく聴けよ。