후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
さくらのみのじゅくするとき
桜の実の熟する時
島崎 藤村
島崎 藤村의 桜の実の熟する時(さくらのみのじゅくするとき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 111,569자 · 222화면
捨吉は自分の二人の友達にまでこの新しい知人を見つけた喜悦を分けずにいられなかった。とりあえず菅に青木を引合せた。青木と菅と捨吉との三人は、こうして互いに往来するように成って行った。
築地に菅を見るために、捨吉は田辺の留守宅を出た。あの友達の家へ訪ねて行くと、きまりで女の児が玄関へ顔を出す。そして捨吉を見覚えていて、
「時ちゃんのお友達」
と呼ぶ。この女の児の呼声がもう菅の家らしかった。
「君、祖母さんに逢ってくれたまえ」
と菅が言って、それから捨吉を茶の間の横手にある部屋の方へ誘って行った。捨吉が友達と対い合って坐っているところから、眉の長い年とった祖母さんを中心にしたような家庭の内の光景がよく見える。菅の伯母さんとか従姉妹とかいうような人達が、かわるがわる茶の間を出たり入ったりしている。そういう多勢の女の親戚の中で、菅が皆から力と頼まるる唯一人の男性であるということもよく想像せられた。
捨吉は菅を誘って青木の家を訪ねるつもりであった。その時菅は高輪の学校を卒業する頃に撮った写真を取出して、捨吉と一緒にあの学窓を偲ぼうとした。四年も暮した学窓は何と言っても二人に懐かしかった。