일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

さくらのみのじゅくするとき

桜の実の熟する時

島崎 藤村

島崎 藤村의 桜の実の熟する時(さくらのみのじゅくするとき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 111,569자 · 222화면

아오조라 문고

と吉本さんが捨吉に紹介した。

この人が青木と並んで、吉本さんの雑誌にさかんに特色のある文章を書いている岡見だ。初めて逢った岡見には、良家に生れた人でなければ見られないような慇懃で鷹揚な神経質があった。岡見は青木よりも更に年長らしいが、でもまだ若々しく、直ぐにも親しめそうな人のように捨吉の眼に映った。

捨吉は田辺の留守宅から牛込の方に見つけた下宿に移った。麹町の学校へ通うには、恩人の家からではすこし遠過ぎたので。それに田辺の姉さんは横浜の店の方から激しく働いた身を休めに帰って来ていたし、お婆さんの側には国許から呼び迎えられた田辺の親戚の娘も来て掛っていたし、留守宅とは言っても可成賑かで、必ずしも捨吉の玄関番を要しなかったから。

牛込の下宿は坂になった閑静な町の中途にあって、吉本さんと親しい交りのあるというある市会議員の細君の手で経営せられていた。この細君は吉本さん崇拝と言っても可いほどあの先輩に心服している婦人の一人であった。随ってその下宿にも親切に基いた一種の主義があって、普通の下宿から見るといくらか窮屈ではあったが――例えば知らないもの同志互いに同じ食卓に集るというごとき――しかし慣れて見れば割合に楽しく暮すことが出来た。