후리가나로 읽는 일본 고전
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つちのなかからのはなし
桜の森の満開の下
坂口 安吾의 桜の森の満開の下(つちのなかからのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 76,558자 · 153화면
彼は不利の境地に立つと夢中で爪を噛む癖があったそうで、小伜めというのは金吾中納言秀秋のことだ。この小伜は元来秀吉の甥で、秀吉の養子となって育ったのだが、黒田如水らのとりもちで小早川隆景の養子となった。朝鮮役では秀吉の名代格で黒田如水を参謀に出陣したが生来の暗愚で、朝鮮の戦争でも失策をやり秀吉の怒りにふれて筑前七十余万石から越前十五万石へ移封を命ぜられたのである。ところがまだ越前へ移らぬうちに秀吉が死に代って政務を見るようになった家康のはからいで移封は有耶無耶に立消えてしまった。如水とは深い関係があり家康には恩義があるから、関ヶ原へ出陣のため九州を立つ時から如水のすすめで裏切りの約束を結んでいた。この裏切りがなければ、まさしく家康は爪を噛み噛み関ヶ原の露と消えていたのであった。
三成は四面楚歌であるとはいえその背後には豊臣家があり、家康の党類は多いと云っても、その中のある者は反三成の故に家康に結ぶだけで、豊臣徳川となればハッキリ豊臣につく連中だった。そういう微妙な関係にあって、三成にことさら反乱を起させてまとめて平げようなどという利いた風な細工が自信満々でっちあげられるものではないので、家康には利いた風な見透しなどというものはなかった。