후리가나로 읽는 일본 고전
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せいかけんざっき
棲霞軒雑記
上村 松園
上村 松園의 棲霞軒雑記(せいかけんざっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,211자 · 15화면
私はとき折りこの画室で松の園生の栄える夢をみたり霞の衣につつまれて深山幽谷に遊んでいる自分を夢みたりする。
私は毎朝冷水摩擦をかかさず行なっているが、これはラジオ体操以上に体に効くようである。もう四十年もつづいている。私はこの世を去るまでこの冷水摩擦はつづけるつもりでいる。おかげで風邪の神はご機嫌を悪くして、この棲霞軒へは足を向けようとしない。
朝鮮人参のエキスも少量ずつ、摩擦とともに数十年続けている。
健康を築きあげるにも、このようにして数十年かかるのである。
まして芸術の世界は不休々々死ぬまで精進しつづけてもまだ、とどかぬ遙かなものである。
画室に在るということは一日中で一番たのしい心から嬉しい時間である。
お茶人が松風の音を聞きながらせまい茶室に座しているのも、禅を行なう人がうす暗い僧堂で無念無想の境に静座しているのも、画家が画室で端座しているのも、その到達する境地はひとつである。
墨をすり紙をひろげて視線を一点に集めて姿勢を正せば、無念無想、そこにはなんらの雑念も入り込む余地はない。
私にとっては画室は花のうてなであり、この上もない花の極楽浄土である。