일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せいかけんざっき

棲霞軒雑記

上村 松園

上村 松園의 棲霞軒雑記(せいかけんざっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,211자 · 15화면

아오조라 문고

松園という雅号は鈴木松年先生が、先生の松の一字をとって下さったのと、絵を学びはじめたころ、私の店で宇治の茶商と取引きがあり、そこに銘茶のとれる茶園があったのとで、それにチナんで園をとり、「松園」とつけたものである。たしか私の第一回出品作「四季美人図」を出すとき松年先生が、

「ひとつ雅号をつけなくては」

と、仰言って考えて下さったもので、

「松園こりゃええ、女らしい号だ」

と、自分の号のように悦んで下さったものである。最初は園の字は四角にかいていたが中年頃から園の中の字は外へはみ出るように書くことにした。松の園生のように栄えるようにと悦んで下さった母の顔を今でも憶い出す。

このアトリエの一屋を棲霞軒と称ぶ。私はあまり人様と交際もしないで画室に籠城したきり絵三昧に耽っているので、師の竹内栖鳳先生が、

「まるで仙人の生活だな。仙人は霞を食い霞を衣として生きているから、棲霞軒としたらどうか」

そういう訳で栖鳳先生が命名された屋号である。これは支那風の人物とか、大作の支那風画を描き年号を入れたり改まった時に使っている。

爾来私は五十年この棲霞軒で芸術三昧に耽っている次第であるが、松園の名づけ親も棲霞軒の名づけ親もともに今はこの世にはいられない。