후리가나로 읽는 일본 고전
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たてごし
楯輿
山本 周五郎
山本 周五郎의 楯輿(たてごし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,377자 · 17화면
二
戦略の差ほど大きくはないと思う」「いや大きいのです、ひじょうに大きな差があるのです、つまりかつての戦場にあった功名てがらというものがわれわれの戦場には無くなるのです、あってはならぬものになったのです、これはこなたさまの時代とわれらの世代との根本的な差です」「……そうか」勘兵衛はぎろっとこちらをねめつけた、暫くのあいだ睨みつけていたが、やがて思い返したという風に頭をめぐらせた、「それではもう申すこともあるまいが、ただひと言だけことわっておく、そのほうしきりに一番槍とか功名てがらとか申すが、むかしの戦場でも、すべての者が功名を競ったわけではないぞ、どの合戦でも、一番乗り兜首の帳についた者は、数えるほどしかなかった、多くはその名もとどめず戦場の露と散っている、理屈も云わず、あらためて覚悟も叫ばずに……」それは詠嘆のようなこわねであった。
二
まだそのあとに言葉が続くものと思っていたが、勘兵衛はそこでうちきってしまい、傍らにいる客となにやら別の話をはじめるようすだった。与八郎はうわ眼づかいに暫くそれを見まもっていたが、やがて自分の席から勘兵衛にこえをかけた、「……なんだ」