후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 148,519자 · 296화면
「なぜでしょう」と宇乃が云った、「わたくしたちには、もうちゃんと御処分がきまったのではございませんか」
「陰謀なんです、ええ」と新八が云った、「兵部どの一味の陰謀なんです、詳しいことは原田さんが話すでしょう、一刻を争うばあいだそうですから、早くしてください」
「でも困りますわ」と宇乃は新八を見た、「原田さまからお聞きではなかったでしょうか、弟は一昨日から麻疹で寝ておりますの」
「しかし、駕籠が待たせてありますから」と新八は云った、「麻疹くらいなら駕籠でゆけば大丈夫ではありませんか」
「原田さまがそう仰しゃいましたの」
「もちろん、そうです」と新八は云った。宇乃はなお訊いた。
「麻疹を御承知ですのね」
「貴女はなにか疑っていらっしゃるんですか」
「いいえ、疑ってなんかおりません、ただお医者さまに、すっかり発疹してしまうまでは、風に当ててはいけないといわれておりますの、そして弟はまだ発疹し始めたばかりなのですから」
「それはそうでしょうが」と新八は苛いらと云った、「駕籠があるし、なにかでよくくるんであげて、貴女が抱いてゆけばそんなに風に当ることもないと思いますがね」
「そうでしょうか」