후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 148,519자 · 296화면
「おとなしくすれば」
「おえらいわ、皆さまが褒めて下すってよ」
「そして、おうちへ帰るのか」
「おとなにしていればね」
塩沢のたつ女に作ってもらった、二、三枚の着替えや、肌着などが一と包みあった。家のほうは「お咎めちゅう」ということで、表も裏も厳重に閉鎖され、まだなに一つ持出すことができなかったのである。――包みを拵え終ったとき、たつ女が来て、もう一つ小さく包んだものを渡した。
「この中に書いたものがあります」とたつ女は云った、「まだ御存じないようだけれど、もうまもなく、あなたのお躯に変ったことが起こるでしょう、そうしたらこれをあけて、書いたものを読んでごらんなさい」
「お手紙でございますか」
たつ女は首を振った。
「いいえ、手紙ではありません」
宇乃はじっとたつ女を見た。
「手紙ではありません」とたつ女は云った、「お躯にこれまでになかったようなことが起こったとき、それがどういうわけで、どうすればいいかということが書いてあるのです、そして、必要な品も一と揃えはいっていますからね、それをよくみて、あとは御自分で作ってなさるんですよ」
「はい、おばさま」
「これは母親の役目なのです」