일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 178,724자 · 355화면

아오조라 문고

しかし、先生は落ちついた調子で、見送りの人たちにあいさつした。

「皆さん、今日はわざわざありがとうございました。つい、よんどころのないことで駅長室に行っていたものですから、ごあいさつがおくれまして。……」

見送りの人たちの中には、先生に近づいて来て、固い握手を交わしたものも二三人はあった。しかし、その多くは、ちょうどその時、けたたましい音を立てて、駅前の広場を走り出したオートバイに気をとられていた。

間もなくみんなは歩廊に出たが、朝倉先生は俊亮とならんで歩きながら、沈んだ調子で言った。

「さっきのは憲兵でしたがね、やはり、ゆうべのことが問題になっているようでした。しかし、かくすのは却っていけないと思いましたので、ありのままを言って置いたんです。あるいはご迷惑になるようなことになるかも知れません。白鳥会も、おそらくこれまでのように気持よくはやれなくなるでしょう。しかし、白鳥会はまあ仕方がないとして、何より心配なのは次郎君のことですが、……」

俊亮はただうなずいてきいているだけだった。

それから、先生はいよいよ列車にのりこむ直前になって、また俊亮に言った。