일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 178,724자 · 355화면

아오조라 문고

次郎にとっては、全く意外な質問だった。彼はあきれたように父の顔を見ながら、

「どうしてお父さんはそんなことを仰しゃるんです。」

「人間というものは、功名心のためなら自殺さえしかねないものだからね。」

次郎には、ますますわけがわからなかった。俊亮は微笑しながら、

「むろん私は、おまえの血書を不純だと断定しているわけではない。しかし、血書なんか書く人の中には、血書の目的に興奮しているよりか、血書そのものに興奮している人が、よくあるものだよ。つまり血書を書くことに変な誇りを感じるんだね。そういう人にかぎって、自分の血書を何か神聖なもののように考え、血書さえ書けば世間は何でもきいてくれると思いたがるものだ。おまえに全然そんな気持がないと言いきれるかね。」

次郎は考えこんだ。しかし、どんなに考えてみても、自分が功名心に支配されて血書を書いたような気はしなかった。

「それだけは僕を信じて下すってもいいと思います。」

彼はきっぱりとそう答えた。

俊亮は、次郎の答えに満足なのか不満なのか、不得要領な顔をして、

「じゃあ、まあ、それはそれでいいとして、おまえの希望どおりにならなかった時はどうする?」