후리가나로 읽는 일본 고전
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
下村 湖人의 次郎物語(じろうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,443자 · 398화면
同時にかれはきわめて当然の事として、かれ自身がその青年塾の最初の塾生になる事を考えていた。朝倉先生に師事しつつ、塾生の立場から塾風樹立の基礎固めに努力し、しかもしばしば田沼という大人格者に接して親しく言葉をかわしている自分を想像すると、胸がおどるようだった。
朝倉先生は、そのあと、計画中の青年塾について、あらましつぎのようなことを二人に話した。
場所は東京の郊外で、東上線の下赤塚駅から徒歩十分内外の、赤松と櫟の森にかこまれた閑静なところである。敷地は約五千坪、そのうち半分は、すぐにでも菜園につかえる。さる老実業家が自分の隠居所を建てるつもりで、いろいろの庭木なども用意し、ことに、千本にも近いつつじを植え込んでおいたところなので、花の季節になると、錦をしいたような美観を呈する。
隠居所の建築は、老実業家の急死で取りやめになった。相続者はその追善のために、だれか信頼のできる人で、精神的な事業に利用したいという人があったら、土地だけでなく、相当の建築費をそえて寄付したいという意向をもらしていた。それをある人が田沼さんの耳に入れた。田沼さんは、満州事変以来日本の流行のようになっている塾風教育が、人間性を無視した、強権的な鍛練主義一点ばりの傾向にあるのを深く憂えていた際だったので、すぐそれを自分の新しい構想に基づく