후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんだちどり
死んだ千鳥
吉川 英治
吉川 英治의 死んだ千鳥(しんだちどり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,539자 · 32화면
伏原だった。その顔つきを見ると、墨江は何か直感した。
『欣んで下され。――札が落ちた。金もこの通り』
封金を幾つか入れた重そうな財布を出して、墨江に見せた。そして歩き続けながら、
『とにかく、先程のお話の件だが……路傍では人に怪しまれようし。……そうそう、蒟蒻島で知人が、出合茶屋をかねた船宿をしておるから、そこ迄、お越し下さらぬか』
河岸ばかり多い暗い道は、墨江にとっても却って気易い心地がした。
伏原の案内した家も、船宿構えの静かな家で、店には小女と眼の疾そうな老婆しか居なかった。
『ここならば、何をお話しなされても、決して心配はない。聞えるのは、裏川の櫓の音ばかりで……』
四畳半の片隅に、朱骨の行燈が夢のように燈っていた。酒、肴をとって、伏原は飲み初めた。そして、墨江にも杯をすすめたが、墨江は、下に置いただけで、身をかたくして坐っていた。
『じゃ、茶漬でも』
伏原は、あっさりと、食事にして、小女に膳を片づけさせた。それからやっと、伏原は、話を切り出して、財布のうちから、黙って、五十両出して、彼女の手へ渡した。
『……えっ、じゃあこのお金を』
墨江は、咽び泣いてしまった。