후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ししゃのけんり
死者の権利
浜尾 四郎
浜尾 四郎의 死者の権利(ししゃのけんり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,854자 · 61화면
六
がちゃんと烈しく打合る音が聞えました。
私は夢中で走って行ってボーイさんに話したのです」
急を聞いたボーイが、七号室の所にとんで行き、戸を叩きましたが内側から鍵がかかっていて開きません。
どうしようかと思って考えていると、中から鍵の音がして、戸が自然に開きました。髪は乱れネクタイが半ばちぎれたようなようすで春一が黙って立っていました。そうして一方を指しました。
指された所には、ガスストーヴがもえて居てそのストーヴを枕のようにして、小夜子が仆れていたのでした。頭のまわりは血だらけです。
春一は逃げたりまたは自殺しそうな様子もなく極めておだやかにその室におり、係官の来るのを待っておったのです。
六
これから後は甚だ法律的であります。本筋通り直ちに予審判事と当時検事であった私がかけつけました。
強制処分は予審判事の命令によって行われ、まもなく小夜子の死亡の原因についても調査その他が遂行されました。
小夜子は中々の美人で耳かくしに髪を結っており、身体はやや大柄でした。咽喉の所にひどく抑えられた痕が残っておりましたが、致命傷は後頭部の打撲傷で、外出血よりも寧ろ脳震盪によって死の結果を惹起したものです。