일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ししゃのけんり

死者の権利

浜尾 四郎

浜尾 四郎의 死者の権利(ししゃのけんり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,854자 · 61화면

아오조라 문고

いることである。脅迫状を出したから当夜もそういったにちがいないと誰がいえるか」と検事はいわれているが、脅迫状を出したに不拘、会見した時脅迫的文句をいわぬということがどうしていえるかと反対し、結論として、もし小夜子に金の談判をする気がなかったなら、抑も何がためにあの夜、被告人をさそい出す必要があったか、小夜子と雖も、脅迫状を数回出した後、あのホテルで昔の楽しい夢に耽る積りではなかったろう、と述べ、なお本件が起った以上、被告人は社会的に立派に制裁を受けている。これ以上実刑を求める必要はない、是非執行猶予の言渡を附せられたいと主張したのでした。

一週間後に言渡がありました。

裁判所は被告人の有罪なることを認め(この点は検事と同意見です)被告人を懲役二年に処し但し五年間刑の執行を猶予する(この点弁護人の主張を容れたものと見えます)旨言い渡しました。

かくして一時世に騒がれた事件も終り、春一は実刑を科せられずに済んだわけなのであります。無論例の婚約は破談になってしまい、彼は暫らく謹慎してほとぼりをさますために近く外遊するというようなことがその当時ちらと新聞に出ていたようです。