일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ししゃのけんり

死者の権利

浜尾 四郎

浜尾 四郎의 死者の権利(ししゃのけんり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,854자 · 61화면

아오조라 문고

再び自分がある不愉快な思い出をもつ帝都に戻る時なきことを希望しつつ、しかして再び春一が帝都を見ることなきを期しながら!

午後三時ごろ車は無事に目的地に着しました。どのみち犯罪には――殊に私の行わんとする恐るべき犯罪には夜の来るのを待たねばなりません。私は春一の命ずるが儘に、××屋という家の前に車を止めました。

すると、六時すぎて不意に春一が宿の玄関に姿を現わしました。私はやや期待を裏切られた態でしたが、彼は帰るのではなく、更に五丁ばかり上にある××楼という旅館兼料理屋へと車をつけさせたのでした。

秋の日は暮れ易いものです。私はそこの家で夕めしを食べながら空を見ていました。温泉町の夕ぐれはあなたも知っておいでのように妙に人を感じさせるものです。しかし自分は今非常なことを決行しなければならぬと思い、一切の感傷的気分をすてて、用意にとりかかりました、この際の用意とは先ず酒を呑むことです。あなたはかつて春一がウイスキーを呑んでそれを理由に自分の罪を免れんとしたことをおぼえているでしょう。私の手もやや似ています。そうして私が二合や三合の酒を呑んでもびくともしないことは、丁度春一の場合と実は同様なのです。