일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ししゃのけんり

死者の権利

浜尾 四郎

浜尾 四郎의 死者の権利(ししゃのけんり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,854자 · 61화면

아오조라 문고

「まるで刑法の教科書にあるような事件さ。行方の知れない運転手についても話があるんだが目下捜査中と思うからまあ差しひかえておこうよ」

S弁護士の話は斯うでした。

そうとすれば事件は甚だ複雑ですが、よく判ってくる節々も出て来るのです。秋田清吉は、須山春一がだんだん陰鬱になって行ったことを記しています。それでいて夜は以前のような放蕩をくりかえしたといっています。之は心の悩みをまぎらしたわけではないでしょうか。そうしてとうとう自殺の決心をしたのです。だから実際当日いろんなことを考えていつになく暫らく秋田を待たせて決死の色をして出かけたのでしょう。

彼は××楼でこの世の名残りに馬鹿さわぎをやったのです。そうして酔いの勢いをかりて劇薬を呑んだのではないでしょうか。

秋田が車をとめて中を見た時は春一は殆ど絶息しかかっていたのでしょう、丁度その位の時間がたっています。秋田はただ泥酔しているとのみ考えました。そうして、

「苦しい、水をくれ」

という最後の悲鳴を、酔ッ払いの言葉とうけ取ったのです。

春一が秋田めがけてつかみかかろうと立ち上ったのが、実は彼の断末魔の苦悶だったのではないでしょうか。