후리가나로 읽는 일본 고전
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のこされたるえど
残されたる江戸
柴田 流星
柴田 流星의 残されたる江戸(のこされたるえど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,677자 · 80화면
「左様でございます、お高いか存じませんが手前どもでもムザとはお客様からお鳥目を頂戴は致しませぬ。実はさっぱりしたものでお茶づとの御意にございましたので、あれこれと吟味いたしまして、盆栽の蘭に持ちました花を浸しものに用いましたので……就きましては蘭の儀はお邪魔にございませねば万望お持ち帰りを……」
亭主の言は実に如此であった。そして女中して持ち来らしめた一鉢には、如何にも五、七円はしようと思わるるほどの蘭一株、花の摘まれた痕もいと新しかった。
そんじょそこらの通がりが江戸ッ児を真似て、聞いた風なことを召さると得てこうした失敗は免かれぬ。
八百善の料理に一汁二菜の真価を解するに至らば、江戸ッ児の気分――その趣味をも了解するはいと容易なこと、かくてぞ吾儕は残されたる江戸趣味を人々と共に保護し、やがては再興をも図ろうと思うもの、さらば八百善料理の今も存するは、江戸ッ児にとってこの上もない僥倖なのである。
風鈴と釣忍
夏の景趣を恣にして江戸ッ児の雅懐をやるもの風鈴と釣忍またその一つか。
彼の、午後の日ざしやがての暑さを想わするほど、赤、青、黄、紫、白、いろいろに彩られた玻璃製の風鈴幾つとも数知れぬほど左右の荷につけて担い来る風鈴売りの巷を行くに、チリチリと折からの微風に涼しげな音して美しき玻璃と玻璃との触れあうを