후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
すいばんのおうさま
水盤の王さま
小川 未明
小川 未明의 水盤の王さま(すいばんのおうさま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 1,953자 · 4화면
去年の寒い冬のころから、今年の春にかけて、たった一ぴきしか金魚が生き残っていませんでした。その金魚は友だちもなく、親や、兄弟というものもなく、まったくの独りぼっちで、さびしそうに水盤の中を泳ぎまわっていました。
「兄さん、この金魚は、ほんとうに強い金魚ですこと。たった一つになっても、元気よく遊んでいますのね。」と、妹がいいました。
「ああ、金魚屋がきたら、五、六ぴき買って、入れてやろうね。」と、兄は答えました。
ある日のこと、あちらの横道を、金魚売りの通る呼び声が聞こえました。
「兄さん、金魚売りですよ。」と、妹は耳を立てながらいいました。
「金魚やい――金魚やい――。」
「早くいって、呼んでおいでよ。」と、兄はいいました。
妹は、急いで馳けてゆきました。やがて金魚屋がおけをかついでやってきました。そのとき、お母さんも、いちばん末の弟も、戸口まで出て金魚を見ました。そして、小さな金魚を五ひき買いました。
水盤の中に、五ひきの金魚を入れてやりますと、去年からいた金魚は、にわかににぎやかになったのでたいへんに喜んだように見えました。しかし、自分がその中でいちばん大きなものですから、王さまのごとく先頭に立って水の中を泳いでいました。