후리가나로 읽는 일본 고전
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
三遊亭 金馬의 江戸前の釣り(えどまえのつり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 106,910자 · 214화면
というのがある。
客 「オイ、船頭さん、ここはきょねんのところと違うな」
船頭「イイエ、めったに私のヤマははずれません。ハテナ、もう二、三間さきかな」
客 「それなら河岸をつきやれ」
船頭「アイ」と竿を立てれば、ズブズブと土の中にはいる。
船頭「アリャ、ここだ。コリャ、きょねんの穴だぞ」
この小島は、場所を見ることも客に釣らせることも、実にうまい。舟のトモに客と船頭と並んで釣るのだが、客が二人のときは船頭は客の後ろから横に釣る。そのために、船頭のボラ竿は、客のより一尺ぐらい長くあつらえるもので、それで客よりよけい釣ってしまう。
この家から釣りに出たが、ぼくには珍しく百本釣りをしたことがある。河岸に着いてからボラをウナギザルで何ばいも舟宿まで運んでいると、食糧不足のおりから黒山の人だかりで一本二十五円で買おう、三十円で売ってくれと先方で勝手に値を決めている。中には水上署の警官まで立って、
「みごとなものだ、たいそう釣れましたな」
などというので、内心は嬉しかったが、
「ぼくは商売ではないから売りませんが、よろしかったら差しあげましょう」
と、立見の人に一本ずつ差しあげて、持てるだけリュックにいれ、「あとは取りによこすよ」