일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かごつるべ

江戸情話集

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 江戸情話集(かごつるべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 203,779자 · 407화면

아오조라 문고

子分にも片腕になって働くような者が一人もできなかった。彼はいつまでも孤立の頼りない地位に立っていた。彼は吝でないので、ずいぶん思い切って金を遣った。しかもその縄張りは余り広くないので、収支がとても償わない。彼の身代はますます削られてゆくばかりであった。その上に彼は吉原狂いを始めた。

去年の春、彼は治六とほかに二、三人の子分を連れて江戸見物に出た。この佐野屋に宿を取って、彼はその頃の旅人がみんなするように、花の吉原の夜桜を観に行った。江戸めずらしいこのひと群れは誰也行燈の灯かげをさまよって、浮かれ烏の塒をたずねた末に、仲の町の立花屋という引手茶屋から送られて、江戸町二丁目の大兵庫屋にあがった。次郎左衛門の相方は八橋という若い美しい遊女であった。八橋は彼を好ましい客とも思わなかったが、別に疎略にも扱わなかった。彼はひととおりに遊んで無事に帰った。

江戸のよし原のいわゆる花魁なるものが、野州在の女ばかりを見馴れていた彼の眼に、いかに美しく神々しく映ったかは言うまでもなかった。彼はまた次の夜すぐに二回を返した。その次の夜には三回目を付けた。三回目の朝には八橋が大門口まで送って来た。