후리가나로 읽는 일본 고전
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けっせんかわなかじま うえすぎけんしんのまき
決戦川中島 上杉謙信の巻
坂口 安吾의 決戦川中島 上杉謙信の巻(けっせんかわなかじま うえすぎけんしんのまき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,278자 · 19화면
信玄の弟典厩信繁も開戦とともに討死してしまった。
川中島に対陣した彼我の兵力はともに八千であったが、信玄には山伝いに妻女山の背面へ迂回している一万二千の兵がやがて馳せ参じるであろうことが分っている。それに比べて我が善光寺の五千の兵はこの策戦を関知するところがなかったから、その援助を待つことはできないのである。
一万二千の援軍ちかきことを予知している信玄は、総くずれの敗戦ながらも、たくみに兵をまとめ、ひたすら守勢にまわって援軍を待つ策をとった。
くずれたつ敵兵はさすがに逃げ失せる者もなく辛くも浮足をくいとめて、くずれるたびに守勢を立て直したが、そのうちに信玄の本陣は次第に前面へ押しだされ、敗兵が後にまわって守勢をとる始末になった。
その隙を見て余は突如一騎駈けだした。信玄の姿を認めたからだ。ほぼ最前面に姿をさらけだしていた。その一刻を失えば、信玄は再び部下に守られてしまう一瞬であった。余も、あせっていた。必死に馬を走らせ、また馬を踏み止めて、順慶長光の太刀ふりかぶり、
「信玄、覚悟!」力いっぱいふり下した。
「下郎、さがれ!」
信玄は軍配をかかげて余の太刀をふせいだ。