후리가나로 읽는 일본 고전
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かはくれいじょう
河伯令嬢
泉 鏡花
泉 鏡花의 河伯令嬢(かはくれいじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,763자 · 68화면
あッと抜くと、右の方がざくりと潜る。わあときに※(「てへん+爭」、第4水準2-13-24)く、檜木笠を、高浪が横なぐりに撲りつけて、ヒイと引く息に潮を浴びせた。
杖は徒に空に震えて、細い塔婆が倒れそうです。白い手がその杖にかかると、川の方へぐいと曳き、痩法師の手首を取った救の情に、足は抜けた。が、御坊はもう腰を切って、踏立てない。……魔の沼へ落込むのに怯えたから、尻を餅について、草鞋をばちゃばちゃと、蠅の脚で刎ねる所へ、浪が、浪が、どぶん――
「お助け。――」
波がどぶん。
目も口も鼻も一時にまた汐を嘗めた。
「お助け――」
濤がどぶーん。
「お助け――」
耳は聾だ。
「助けてくれ――」
川の方へ、引こう引こうとしていた、そのうつくしい女の、優い眉が屹としまると、蓑を入れちがいに砂堤に乗って、海の方から御坊の背中を力一杯どんと圧した。ずるずるずると、可心は川の方へ摺落ちて、丘の中途で留まった。この分なら、川へ落ちたって水を飲むまでで生命には別条はないのに。ああ、入替った、うつくしい人の雪なす足は、たちまち砂へ深く埋ったんです。……
吻と一息つく間もない、吹煽らるる北海の荒浪が、どーん、どーんと、ただ一処のごとく打上げる。