일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かはくれいじょう

河伯令嬢

泉 鏡花

泉 鏡花의 河伯令嬢(かはくれいじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,763자 · 68화면

아오조라 문고

ただ、ここに不思議な事がある。一度手に入れた顧客、また持ぬしが、人づてに、あるいは自分に、一度必ず品を返す。――返して、礼を厚うして、蓋と実のいずれか、瓜のうつろの処へ、ただもう一鏨、何ものにても、手が欲いと言うのである。ほかの芸術における美術家の見識は知らない。小山夏吉は快くこれを諾して、情景品に適し、景に応じ、時々の心のままに、水草、藻の花、薄の葉、桔梗の花。鈴虫松虫もちょっと留まろうし、ささ蟹も遊ばせる。あるいは単に署名する。客はいずれも大満足をするのである。

外国へ渡ったのは、仏蘭西からと、伊太利、それから白耳義と西班牙から、公私おのおのその持ぬしから、おなじ事を求めて、一度ずつ瓜を返したのには、小山夏吉も舌をまいて一驚を吃したそうである。妙に白耳義が贔屓で、西班牙が好な男だから、瓜のうつろへ、一つには蛍を、頸の銅に色を凝らして、烏金の烏羽玉の羽を開き、黄金と青金で光の影をぼかした。一つには、銀象嵌の吉丁虫を、と言っていた。

こう陳列すると、一並べ並べただけでも、工賃作料したたかにして、堂々たる玄関構の先生らしいが、そうでない。挙げたのは二十幾年かの間の折にふれた作なのである。