후리가나로 읽는 일본 고전
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なきむしこぞう
泣虫小僧
林 芙美子
林 芙美子의 泣虫小僧(なきむしこぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,906자 · 70화면
と呼び捨てにする男の事を思い出した。俺は小僧に見えるのかな。厭だなア、二階へ上ったら名前を言ってやろう……啓吉は、雑巾で足を拭いて、鉄梯子を上って行った。啓吉が二階へ上って行くと、暗い三和土の上でいっとき黒犬が降りて来いと甘えて吠えていた。
尺八教習所といっても、部屋の隅には布団が三四人分も重ねてあり、七輪だの、茶碗だの、古机などが雑居している。
「腹はどうだね?」
「…………」
「ええ? 遠慮はいらないンだよ」
「…………」
「おや! 小僧は何時の間に唖になったンだ?」
「田崎、啓吉ってね、いうんだよ」
「ああそうか。ま、名乗りはどうでもいいや、これから飯の支度だ。その辺にごろごろしてな」
隆山は新聞紙を丸めて、七輪の中へそれを入れ、手攫みで炭をその上に乗せマッチを擦った。机の上には尺八の譜本のようなものが一二冊載っていたが、ハヒハヒチレツロ……などと、啓吉にはさっぱり面白くない。女気がないと見え、四囲は鼠の巣のようで、天井には雨漏りの跡の汚点だらけだ。
「おい! 鮭で茶漬はどうだい?」
濡れた新聞包みの中から、鮭の切身が二切出て来た。隆山は指で摘まんで、七輪の炭火の上に、じかにそれをあてて茶碗を畳の上に並べ始めた。