일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

なきむしこぞう

泣虫小僧

林 芙美子

林 芙美子의 泣虫小僧(なきむしこぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,906자 · 70화면

아오조라 문고

――啓吉は叔母達の生活を貧乏だとは思っていたが、まだまだこの方がひどいような気がした。この部屋の主人は教習所の尺八指南だけでは食ってゆけないらしく、時々、酒場の多い街裏を流して歩いてゆくのであろう。

「明日は鱈腹飯を食って、お母さんとこへ帰ってきゃいいよ。なア、おい、中野の駅まで行けば道が判るのかい?」

啓吉はうなずいた。

酔っぱらった叔父をおでん屋へのこして来たままどこを歩いたのか、尺八を吹く男に拾われてこんなところへ来たのさえ不思議で仕方がない。礼子ちゃんは寝てるかな。母さんも眠ってるだろう……啓吉は、あの男と母親が、愉しそうに笑いあっているのではないかと思うと、自分が余計者のようで不図涙が出た。

「おい、ほら鮭が焼けたぜ」

いっぱい飯の盛られた飯茶碗を胸の辺へかかえ上げると押入の方で蟋蟀がりいい……と鳴き始めた。

「ああッ」

啓吉はごくんと飯の塊を飲み込み、植木鉢の下に伏せた、雌を呼ぶ蟋蟀の物哀しい声を何気なく思い出した。

十

飯を食べた。布団の中へもぐり込んだ。

深夜になると、何台も自動車が帰って来るようで、ギイッと階下の車庫の中へ滑り込む自動車のブレーキの音がしていた。