후리가나로 읽는 일본 고전
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うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
葉山 嘉樹의 海に生くる人々(うみにいくるひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 161,305자 · 321화면
明日は幸福と解放の一切なんだ」とだれもが安心したのだ。
水夫らは、船首上甲板に立っていたが、錨が投げられると共に、その各の巣へ飛び込み始めた。先頭の波田がタラップをおり切らぬうちに、ボースンは怒鳴った。
「オーイ、これからサンパンをおろすんだぞ」
あたかも強い電波にでも打たれたように水夫たちはこの言葉に打たれた。
岩見武勇伝に出て来る鎮守の神――その正体は狒々である――の生贄として、白羽の矢を立てられはせぬかと、戦々兢々たる娘、及び娘を持てる親たちのような恐れと、哀れとを、水夫たちは一様に感じた。これは、夜横浜に着いたが最後必ず起こる現象であった。そしてまた、船長はいやでもおうでも夜横浜へつくように命令するのであった。朝着きそうな予定のときだけが、その通りに入港した。その他は必ず夜着くように犬吠沖か、勝浦沖かで彼女は散歩を強制せられるのであった。
古今共に狒々が、出るためには、夜を選ぶのであった。そして、悲しむべきことは、わが万寿丸に岩見重太郎が乗り合わせていないことであった。十一時、サンパンは、その非常に危険な怒濤の中におろされなければならなかった。