후리가나로 읽는 일본 고전
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しせい
消えた受賞作 直木賞編
富田 常雄
富田 常雄의 消えた受賞作 直木賞編(しせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,806자 · 36화면
だから、この刺青が藤三の感覚を刺戟して、彼が彼女の奇妙な後援者だったことは意外なひろいものなのだ。
「小父さんは妾の刺青に惚れたのね」
と、ミチは浴槽の半分だけあけた残りの蓋を取り始めた彼に、湯ぶねのなかから声をかける。すると藤三は羞恥の苦笑を浮べる。
「ふふ、そうかも知れないね」
藤三は答えてから、気むずかしい表情になった。
「併し、お前さんの唐子は死んでるよ」
「死んでる?」
「うん、死んでるよ」
ミチは一気に浴槽から躍り出し、薔薇色の肉体を夜明けの電燈の光に晒らし、湯気に包まれた自分の腹を見下ろして、刺青の唐子を指さす。
「この唐子が死んでるの」
「うむ、脊中のもだよ」
「何故だろう」
「さあ、俺にもわからないね」
だが、この会話はミチにとっても、藤三にとっても重大ではなかった。彼等はお互いに取引きをして居るに過ぎない。一糸も身につけぬ裸像を人眼に晒らすのは銭湯では当然であり、それ以上、ミチはなんの要求も受けて居ず、藤三だけが自分の満足のためにミチの希望に対して金を与えて居るに過ぎず、いやらしい事実の様に見えて、それは倫理的ですらあるのだ。
勇は博奕の世界で言うならば、「盆ござねぶり」