후리가나로 읽는 일본 고전
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りんらくのこうじょのおぼえがき
淪落の皇女の覚書
久生 十蘭
久生 十蘭의 淪落の皇女の覚書(りんらくのこうじょのおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,649자 · 56화면
があることを知ってい、このため歴史の公証より稗史の裏に隠れた事実のほうをより信用する修錬が出来ている男なので、すぐさま記録を調べ、四人の皇族がトボルスクを出発してエカテリネンブルグへ着く三週間という日時の間になにかのズレがあるのだと判断し、それで調査をうち切ってしまった。
レミュはブルターニュの信仰深い家に生れていつとなく徳性の陶冶を受け、おのれの好奇心で他人が包み隠そうとしている過去を摘発するようなことをなにより恥ずべき行為だと信じていたからである。
レミュはなにもかも自分の胸の中におさめ、そ知らぬ顔で毎日ジョルジュに逢っていたが、自分のわずかばかりの給料も、時として不幸な二人の不時の用に立つこともあるかと思い、元気をだして働きだしたが、そういうある夕方、オペラ座の地下鉄の入口で偶然に勤めから帰るジャンヌと一緒になり、同じ線の車に乗ってサンミッシェルまで帰った。それ以来、レミュとジャンヌの間に地下鉄の入口で待ち合せる習慣が出来、それが秋の末頃までつづいた。
その年の十二月十日の夕方、巴里に初雪が降った。ジャンヌはその日はいつになく急ぎに急ぎ、レミュを置き去りにしてあわただしく一人で帰って行ったが、レミュがアルコール・ランプで乏しく夕食の支度をしていると、見知らぬ女の子がジャンヌの手紙を持ってきた。