후리가나로 읽는 일본 고전
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りんらくのこうじょのおぼえがき
淪落の皇女の覚書
久生 十蘭
久生 十蘭의 淪落の皇女の覚書(りんらくのこうじょのおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,649자 · 56화면
蚤と虱が猛烈に殖え、廃帝は二十何年たくわえていた髯を短く刈ってしまった。皇女たちも毛虱に悩まされ、金色の捲毛を根元からぷっつりと切ってしまった。(惨殺された後、ストーヴのなかからその髪がひとまとめになって発見された)
一族が眼に見えて弱ってきたので、さすがのアブディエフもいささか道理に眼ざめ、丸太の柵で囲った中庭を一日一時間だけ散歩することを許したが、それもわずかの間のことで、エカテリネンブルグの時計商コルビンスキーが代って監視長になると、すぐさま禁止してしまった。
その年の三月、中央委員会がモスクワに移ると、間もなくチェカ(反革命取締非常委員会)が本格に活動しだした。これはソヴエト政権の危機を示すものであったが、サボタージュが反革命から武力蹶起となり、サヴィンコフの反ソヴェト陰謀事件から外国の干渉と発展し、三十万のチェッコ・スロヴァキヤの軍隊がシベリヤの各地で赤衛軍の叩き潰しにかかり、ウラル・コムミュニストの旗色が悪くなっていつ廃帝を奪還されるか知れぬ危険を感じるようになった。
コルビンスキーはニコラス一族の処置を焦り、たびたび中央委員会へ実行を迫ったが、いっこう埓が明かないので業を煮やし、六月中旬、全ウラル会議を召集してニコラス一族の処刑を決議し、ペトロ・ザバロウィッチという労働者を実行委員に指名し