일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りんらくのせいしゅん

淪落の青春

坂口 安吾

坂口 安吾의 淪落の青春(りんらくのせいしゅん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,729자 · 36화면

아오조라 문고

彼はさっそく明日からあのチンピラを呼びだしてアイビキしたいと考えたが、住所も名前もきゝ忘れた。仕方がないから、それを突きとめるのを明日からの日課にしてやろう。差当ってそんなことをする外には、これと云って何をする目当もなかった。

長兄の正一郎が戸主であるが、この男は昔から兄弟の情などなくて、物質万能の生れつき。田舎の旧家の長男にはこんなのがタクサンあり、生れながらの金庫の番人というような性格で、自然にそうなるものらしい。二男三男などゝいうものは、コクツブシみたいなもの、いくらかでも分禄しなければならないだけ家産の敵みたいなもので、戦国時代と違って矢を三本合せる必要はないから、邪魔になるばかりである。

貞吉はそういうことは出征前から心得ていたから、生きて還ったところで、歓待を受ける筈はない。生きて還るとは、おはずかしい。まことにテレクサイ思いで借金の言い訳に来たようにして生家へ戻ってきたから、万事案の定という奴で、いさゝかも驚かない。追いだされるまで居る気なのだ。それだけのことだ。

けれども伏兵がひとりいた。これは二番目の兄で幸蔵というのだが、満洲から妻子六人ひきつれて、ころがりこんだ。