일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りんらくのせいしゅん

淪落の青春

坂口 安吾

坂口 安吾의 淪落の青春(りんらくのせいしゅん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,729자 · 36화면

아오조라 문고

無一物、家どころか、フトンもない。引揚げて生家へころがりこむのは自然であるが、正一郎の考えでは自然ではない。かりにも分家分禄したのだから、生家というものは、もはや特別の何物でもない。分家というものは死んでも生家の墓へは入れぬ。つまり独立した別の一家であるからで、分家には分家の墓を起さなければならないように、わが住む家を失ったから、生家へもどるという性質のものではない。

おまけに妻子六名もつき従っており、これがみんな栄養失調の気味で、やたらに食い倒す。もちろん別々の配給生活にして、大根一本やらないけれども、同じ屋根の下にいるから、子供たちは、こっちの物を盗み食いする。野良犬、野良猫と変りはない。それを人間の子供のように待遇するのは、まことに不快な問題である。

住む家はなくとも甲斐性ある引揚者は戦災学校の窓のないコンクリートにむしろを敷いて雄々しくやっているではないか。それだけの甲斐性もないオヤジの子供だから、盗みをする。どうせ盗癖のある子なら、大阪にはスリの学校というのがあるそうだから、そこで修業させて、親を養わせるがよい。

正一郎という立派に経済科出身の学士が、誇張じゃなしに、こういう思いきったことを言う。