일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぼうふううにおわったいちにち

清風荘事件 他8編

松本 泰

松本 泰의 清風荘事件 他8編(ぼうふううにおわったいちにち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,532자 · 43화면

아오조라 문고

伊東はかねがね、宝沢とお玉との交渉を漠然とは想像していたが、その手帳によって彼の想像が誤りでなかったことをはっきりと知った。その間の消息を知っている武太郎が、いかに二人を悩ましたかということは想像に余りある。……宝沢は猟銃を奪い返すために武太郎の後を追っていった。……人里離れた山中で半狂乱の武太郎と宝沢との間に、どのような激しい言葉が交わされたであろう。……伊東はその朝、検視の折、武太郎の無残に切断された右大腿部の内側に銃砲による弾痕を密かに発見して、急に口を噤んでしまったことを思い合わせた。そして、彼はさらに黒手帳によって、あの物静かな健げな奥さんが受取人となっでいる二万円の生命保険金は、一人息子の直一を立派に教育していく財産になるのであろうことを知った。

伊東は部屋を横切ってもう一度暗い海に見入ったが、そこにはもう恐ろしい宝沢の断末魔の顔は浮かんでこなかった。

為吉・磯公、その他村の若者たちは続々集まってきたが、風雨はますます吹き募って船を下ろすことすらできなかった。

午後十時、風はいくらか凪いだ。高いうねりをものともせず甲斐がいしく救助に向かった若者たちは、水に浸って漂っていた伊東家のボートを曳いて空しく引き揚げてきた。