후리가나로 읽는 일본 고전
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ぼうふううにおわったいちにち
清風荘事件 他8編
松本 泰
松本 泰의 清風荘事件 他8編(ぼうふううにおわったいちにち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,532자 · 43화면
ような借財を背負って、することなすこと、ことごとく失敗し、最近のこの二、三年、おかしくなったと言われていた。世間の一部では武太郎は借金に苦しんで偽狂人を装っているとかいう噂がないでもないが、祖先から伝わった家屋敷も人手に渡り、現在は長者町の場末にささやかな家を借りて細君と倅とが青物商を営んでいる。
武太郎は前夜十一時近く、酒気を帯びて飄然と『柳亭』に現れた――例によってお玉に金の無心をしたが、たびたびのことなので取り合わなかった――武太郎は激怒してさんざん乱暴狼藉を働いた揚句、玄関脇に置いてあった親戚の猟銃を奪って逃走した――猟銃は後を追っていった親戚がようやく取り戻してきた――武太郎は勝浦町の取引先へ蜜柑の売掛け代金を取りに行くとか言っていた――
というような言葉が、途切れ途切れに伊東の耳に入っていた。簡単に検視が済むと、死骸の始末をして一同はそこを引き揚げた。そのころから伊東は急に言葉少なになって、ときどきお玉や佐吉に話しかけられても何か考え込んでいて、ぼんやりしていることがあった。それでも、彼は努めて甲斐がいしく手助けをしようとしていた。
「とんだことでしたね。