후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆしまのけいだい
湯島の境内
泉 鏡花
泉 鏡花의 湯島の境内(ゆしまのけいだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,674자 · 18화면
湯島の境内 (婦系図―戯曲―一齣)
※(歌記号、1-3-28)冴返る春の寒さに降る雨も、暮れていつしか雪となり、
仮声使、両名、登場。
※(歌記号、1-3-28)上野の鐘の音も氷る細き流れの幾曲、すえは田川に入谷村、
その仮声使、料理屋の門に立ち随意に仮色を使って帰る。
※(歌記号、1-3-28)廓へ近き畦道も、右か左か白妙に、
この間に早瀬主税、お蔦とともに仮色使と行逢いつつ、登場。
※(歌記号、1-3-28)往来のなきを幸に、人目を忍び彳みて、
仮色使の退場する時、早瀬お蔦と立留る。
お蔦 貴方……貴方。
早瀬 ああ。(と驚いたように返事する。)
お蔦 いい、月だわね。
早瀬 そうかい。
お蔦 御覧なさいな、この景色を。
早瀬 ああ、成程。
お蔦 可厭だ、はじめて気が付いたように、貴方、どうかしているんだわ。
早瀬 どうかもしていようよ。月は晴れても心は暗闇だ。
お蔦 ええ、そりゃ、世間も暗闇でも構いませんわ。どうせ日蔭の身体ですもの。……
早瀬 お蔦。(とあらたまる。)
お蔦 あい。
早瀬 済まないな、今更ながら。
お蔦 水臭い、貴方は。……初手から覚悟じゃありませんか、ねえ。