일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

夏目 漱石의 満韓ところどころ(まんかんところどころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,601자 · 148화면

아오조라 문고

トロは昔軍人の拵えたのを、手入もせずに、そのまま利用しているらしい。軌道の間から草が生えている。軌道の外にも草が生えている。先まで見渡すと、鉄色の筋が二本栄えない草の中を真直に貫ぬいている。しかし細い筋が草に隠れて、行方知れずになるまで眺め尽しても、建物らしいものは一軒も見当らなかった。そうして軌道の両側はことごとく高粱であった。その大きな穂先は、眼の届く限り代赭で染めたように日の光を吸っている。橋本と余と荷物とは、この広漠な畠の中を、トロに揺られながら、眩しそうに動いた。トロは頑丈な細長い涼み台に、鉄の車を着けたものと思えば差支えない。軌道の上を転がす所を、よそから見ていると、はなはだ滑らかで軽快に走るが、実地に乗れば、胃に響けるほど揺れる。押すものは無論支那人である。勢いよく二三十間突いておいて、ひょいと腰をかける。汗臭い浅黄色の股引が背広の裾に触るので気味が悪い事がある。すると、速力の鈍った頃を見計らって、また素足のまま飛び下りて、肩と手をいっしょにして、うんうん押す。押さなければいいと思うぐらい、車が早く廻るので、乗ってる人の臓器は少からず振盪する。