일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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げんぞうがはら

源蔵ヶ原

山本 周五郎

山本 周五郎의 源蔵ヶ原(げんぞうがはら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,843자 · 28화면

아오조라 문고

市三がはいってゆくと、その小座敷にはもう三人来ていた。蝶足の膳を五つ、差向いに並べ、行燈が左右に二つ、火鉢が三つ置いてあった。

瓦屋の息子の宗吉をまん中に、こっちが石屋の忠太、向うに左官の又次郎が坐っていた。市三はかれらに頷いて、こっち側の奥の席へ坐った。宗吉がいま始めたところだと云い、又次郎が市あにいお先へとじぎをした。忠太はぶすっとした顔で、自分の盃を市三に差そうとし、気がついたのだろう、途中でやめて、こんどは燗徳利を渡そうとした。

「置いとけよ」と宗吉がそれを止めた、「いま持って来るだろう」

「おれたちのしきたりはおかしいよ」と忠太は手酌で飲みながら云った、「盃のやりとりなし、酌のしっこなし、よそで人と飲むときにはまごつくばかりだ」

女中が酒を持って来た。

「いい修業さ」と宗吉が云った。

「ええ」と女中が宗吉に振向いた。

「おめえじゃねえ」と宗吉が女中に云った、「さっきおやじに断わっておいたが、今日は相談ごとの集まりだから、肴はここにあるだけでいいんだよ」

「はいわかってます」と女中が云った、「お酒のときは手を鳴らして下さい」

女中が去ると、又次郎は自分の持っている